チック障害
チック障害
チック障害とは、何らかの形のチックが反復して見られる症候群のことをいいます。チックとは素早い反復性の運動や発声のことで、意図せずに突発的に起こります。
運動チックと音声チックがあり、運動チックでは、まばたき、顔をしかめる、首を急速に振る、肩をすくめるなどが比較的よくみられます。
音声チックでは、咳をする、鼻鳴らしなどが比較的よく見られ、時には奇声を発する、さらには不適切な言葉を口走る(汚言症:コプロラリア)こともあります。多種類の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上にわたり続く重篤なチック障害は、トゥレット症候群と診断されます。
チック障害は、通常は幼児・児童・思春期に発症します。重症度には幅があり、小児の5~10人に1人が一時的にチックを呈すると言われています。チック障害と診断される場合でも、多くの場合は成人するまでに軽快する方向に向かうと言われています。
参考:東京都保健福祉局