発達検査
発達検査
医療機関だけでなく児童発達支援センターなどでも受けることが可能である発達検査・知能検査ですが、様々な種類があります。そこで今回はよく使用される4種類の発達検査・知能検査をご紹介したいと思います。
WISC-Ⅳ知能検査(ウェクスラー式知能検査)
適応年齢 5歳0ヶ月~16歳11ヶ月
WISC-Ⅲの改訂版で世界でも広く利用されている代表的な児童用知能検査です。全15の下位検査(基本検査:10、補助検査:5)で構成されており10の基本検査を実施することで5つの合成得点(全検査IQ、4つの指標得点(言語理解指標、知覚推理指標、ワーキングメモリー指標、処理速度指標)が算出されます。それらの合成得点から子どもの知的発達の様相をより多面的に把握できます。
田中ビネー知能検査Ⅴ
適応年齢 2歳~成人
田中ビネー知能検査Ⅴでは14歳以上の被験者には精神年齢を算出せず偏差値知能指数だけを求めるようになっています。14歳未満の児童にも必要に応じて偏差値IQが出せるようになっているが採点マニュアルを参照すると偏差値IQは比率IQよりきつめに数値が出る傾向にあるようです。また14歳以上では結晶性、流動性、記憶、論理推理の4分野についてそれぞれ偏差値IQを出すことが出来る様になっています。
K-ABC知能検査
適応年齢 2歳6ヶ月~12歳11ヶ月
子どもの得意とする知的活動の特徴を総合的に評価し教育・指導に直結させることが出来たり、子どもの知的活動を認知処理過程と知識・技能の習得度の両方面から詳しく分析する検査です。認知心理学、神経心理学の最新の理論と研究をもとに子どもの知的活動の水準を測定し検査結果にもとづいて子どもの教育・指導のためのプログラムを作成することができます。
新版K式発達検査2001
適応年齢 0歳~成人
「姿勢・運動領域」「認知・適応領域」「言語・社会領域」の3領域で構成されています。3歳以上では「認知・適応領域」面「言語・社会領域」面に重点を置いて検査されます。この検査は子どもにとって遊びと感じられるようで子どもの自発的かつ自然な行動が観察しやすいようになっています。試験者は子どもの検査結果だけでなく言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記録し総合的に判断しでいます。
それぞれの検査に特徴がありますので、お子様の状態に合わせて検査をお選びになられることをお勧めします。また発達検査・知能検査の受け方や費用は検査内容や病院、受診機関によって異なってきますので事前にお問い合わせてみてください。